桜は暖かいと早く咲くというイメージがありますが、実際はちょっと違います。
春に咲くサクラの花芽は、前年の夏に形成されます。しかし、それ以上、生成されることなく、
その後、「休眠」という状態になります。休眠した花芽は、一定期間、低温にさらされることで、
眠りからさめ、開花の準備を始めます。これを「休眠打破」といいます。休眠打破は、この秋か
ら冬にかけて一定期間、低温さらされることが重要なポイントです。
そして、春をむかえ、気温が上昇するにともなって、花芽は成長「生成」します。気温が高く
なるスピードにあわせて、花芽の生成も加速します。生成のピークをむかえると「開花」するこ
とになります。
つまり、冬(12月〜1月)はぐっと寒く、春(2月〜3月)は一気に暖かくなることが早く桜が咲く
条件になります
このように、サクラの花芽の「休眠」・「休眠打破」・「生成」・「開花」は、秋から冬にかけての
気温と春先の気温に、大きく関係していることがわかります。
冬のない常夏の国には、日本のサクラは、美しく咲かないということです。サクラは、四季の
ある美しい日本の国で進化した植物なのです。
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